システムエンジニア(SE)をしていて、日々辛いと感じることは、非常に多いのではないでしょうか。そもそもプログラミンがわからな過ぎて絶望している…なんて人もいるでしょう。
日常業務も常にトラブルと隣りあわせ。緊急の対応も多く、土日祝日に作業をしなければいけないことも多々あるのがSEという職業です。残業は100時間を超える月もあるほど…そして高い技術力も求められ、常に勉強をしていかなければいけない職業です。
社内SEが「仕事が少なくて楽」ってどこの社内SEのこと言っているんだろう。
無茶振りされて資料作り・社内調整・ベンダー調整に追われてスキルアップの時間がなかなか持てないという辛い環境というほうが圧倒的に多いはずだけれど。
まず早くは帰れないし、システム更改の作業なんて大体休日だし。— オヤヂニア'19(245/365) (@oyageng) November 29, 2018
他の職に比べると確かに給与面は優遇されています。しかし。それでも毎日辛い思いをして仕事をこなしていくのはきついですよね……もう辞めてやる!!!と思いながら、なかなか踏み出す事が出来ないなんて人もいるでしょう。
「SEは自分には向いていないかも。」
そう感じる人も多いとは思いますが、まずはなぜ自分にSEが向いていないのか分析してみてはいかがでしょうか。いろいろな面からSEが辛いと感じる理由を考えることで、ベストな解決策が見つかるかもしれません。
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目次
SEが辛いと感じる理由を考えてみる
SEが辛い。とは言っても、人それぞれ理由があるはずです。
スキル不足で辛いのか、それとも人間関係がうまくいっていないのか……少し考えてみましょう。
ITスキル不足のせいでSEの仕事が辛い
単純にITスキル(SEとしてのスキルやプログラミングスキル)が不足しているから辛いのでしょうか? プログラミングが全く分からなくて仕事が進まず、辛い。という人も多い業界です。
勿論勉強すれば、なんとかなるレベルであればとくかく勉強するべきです。しかし、根本的にスキルが全く身につかない…という人は問題です。
node.jsのインストールでディレクトリがないとか言われるのでmkdir -p。
てか、こういうこと普通に起きるから、それ考えると環境構築は慣れてない人には辛いよねぇ。 pic.twitter.com/rsCA96YQNF— 元ニートのSE💖 (@neet_se) 2018年11月26日
新人ならまだしも、2年目3年目にもなってプログラミングが理解できていなければ、SEが辛いと感じる大きな理由に繋がるでしょう。後輩に教えなければいけないのに、理解してないからなんとなくごまかしながら教えるのも、辛いですよね。同期のメンバーが活躍しているのに、自分は何をやってるんだろう……と思う気持ちもわかります。
ちなみに私もそういう時期がありました。
ただ、その経験があるからこそ言わせてもらいますが、プログラミングには向き不向きがあります。早く理解できる人、できない人との間には、非常に大きな差があります。そしてなかなか埋まることのない差で、時間が経つにつれてさらに差は広まっていきます。こればかりは、いくら勉強しても向いていないことを頑張るだけになるので、非常に効率が悪い作業になってしまいます。
辞めろとは言いませんが、自分が活躍できる分野があればそちらにコンバートさせてもらうことも考えるべきだと思います。会社内で移動するのが難しければ、他の会社・他の職も検討してみましょう。
特に新人研修中からプログラミングが理解できず、周りからどんどんおいていかれているという人は、今後もその分野において劇的に伸びるということはあまりないでしょう…
私自身、仕事の方向性を少し変えただけで希望が見えたので、スキルで悩んでいるという人は考えてみてくださいね。
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クライアントの業界に興味が無いから辛い
SEという職業柄、クライアントの業界の知識や業務を知っていなければ仕事になりません。例えば、製造系のシステムエンジニアであれば、当然製造業の一連の流れを理解する必要があるのです。それに加え、請求・支払いといった知識や会計(帳簿)の知識も必要になることがあります。
そのため、クライアントの業界に興味がもてず、仕事が辛いということも考えられます。もし業界に興味が持てていない方は、自分は何の業界に興味があるのか考え直してみるといいかもしれません。製造業には興味はないけど、不動産系や食品系だったら興味が持てるかもしれません。
自分が好きなこと、好きな業界ならSEとして活躍できるかもしれませんよ?
SEの働き方が合わないから辛いケースも
そもそもSEの働き方が自分に合っていない……という方も多いのではないでしょうか。はっきりいいますが、SEは
「残業という概念が通用しない職業」
です。
お客さんのサーバーが落ちてしまったり、システムに障害が起きたら緊急で対応しなければいけません。そのため、突然会社に呼び戻されたり、帰宅しようとしていた数分前にオール(徹夜)の作業が確定したりするわけです。つまり、自分で仕事時間をコントロールすることが極めて難しい職業ということです。
最近思ったんですが、月100時間とか残業するともうほんと辛いから諦めつくんだけど、60時間くらいの残業ってなまじ頑張れちゃう分余計に辛いのでは…?🤣
— のこのこ@駆け出しPythonista (@nokonoko_1203) 2018年11月29日
私自身、今日は定時に帰って好きなアーティストのliveに行こう!なんて思っていても、結局帰れたのは0時付近。なんてこともありました。
SEはプライベートを重宝する方には、あまり向かない仕事だと私は思っています。ワークライフバランスを重視しようとして、ストレスになり、SEが辛いと思っている人は職業から考え直す必要があるでしょう。
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上司や先輩と馬が合わない
上司や先輩と馬が合わないというケースもあるでしょう。
これはSEが辛いというよりは、働く環境があっていないということになりますね。組織を変えてもらうか、もしくは同業他社に転職すれば問題は解決するのではないでしょうか。
問い合わせ対応業務がやりたくない
SEを苦しめる仕事のひとつが「お客さんからの問い合わせ対応」ではないでしょうか。多い日には1日に数十本電話が来ることもあるほど。1日中問い合わせの対応をして終わってしまった…なんてこともざらにありますよね。
しかも問い合わせが来る時の多くは、何かしらのシステム障害があったとき。つまりお客さんが激おこぷんぷん丸状態の時です。
これがストレスでたまらないという方も多いと思います。電話口でブチキレられて平然としているSEさんが多いというのも問題だとは思いますが…とにかくメンタル的にきついこともSEは多いので、これが原因の人も多いと思います。
SEが辛いと感じる理由は様々。原因によって対策を変える
スキルを学べば解決するなら「勉強あるのみ」
もしスキル不足だけど、自分は勉強すればついていける!と思えた人は、積極的に勉強する必要がありますよね。本での勉強でももちろんいいですが、プログラミングスクールなどを受講してみるのはいかがでしょうか?
生きたプログラミングを学び、自分に最も合う勉強の仕方が出来るはずです。最近ではオンラインのスクールも多いので、隙間時間で学べるのも嬉しいはず。
ややお金は高いので、まずは体験スクールなどで雰囲気を見てからのほうが良いでしょう。
IT業界に向いていない・他の仕事に転職したいなら「すぐに行動」
スキル不足だし、自分にIT系の仕事は向いていないと確信している人は、他の業界への転職活動をおすすめします。年を取るごとに、そして現状の会社にとどまり続けることで転職はし辛くなるので、今すぐに始めるべきです。
まずは自分に向いている職業は何か。もしくは、自分が興味のある職業は何かを分析してみましょう。その際に、仲のいい友人や家族に自分の強みや弱みを聞いてみるとヒントに繋がります。自分では感じていなかった、新しい自分の可能性を探してみるのもいいでしょう。
転職は別に後ろ向きな行動ではありません。現状を打破できる唯一の行動ですので、積極的に考えて取り組みましょう。
SEは続けたいけど環境を変えたいなら同業他社へ
SEという職業は好きだけど、環境を変化させたいという方は同業他社への転職を考えましょう。その際、自分の市場価値や転職後の予想年収を出したうえで行動することをおすすめします。
経験にもよりますが、積極的な転職の場合、年収は転職すれば上がるケースがほとんどです。自分の市場価値を知らずに転職活動をすると、後々後悔する可能性があるので、事前に調べておきましょう。
MIIDAS
レバテックキャリアでは、IT業界に関する転職の悩みを踏まえていろいろ相談に乗ってもらえるので、不安が沢山……という方はぜひ使ってみてくださいね。SE職は大変な分、給料は他の仕事よりも高くなる傾向にあるので諦めてしまうのは勿体ない……という意見もあるはずですからね。
SEは辛いしきついけど市場価値は高い。
SEが辛いという話はよく聞きますが、もちろん大変さがゆえに市場価値は非常に高いです。
在籍している会社にいると、自分なんか…と下を向きがちですが外に目を向けてみると自分を必要としてくれている会社はたくさんあるものです。もしSEが辛くて辛くてたまらないのであれば、一度外にも目を向けてみてください。
もちろん、辛い原因が解決できるのであれば他の方法でも構わないと思いますが。とにかく自分ひとりで悩まず、友人でも転職のエージェントでも、相談できる人を作ると気持ちも楽になると思いますよ。
今回の記事が、少しでも役に立てば嬉しく思います。
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